【幸せを育む家づくりの秘訣】幸せになる家とは②
1.家の重要性
私の地元は、千葉県の南房総市です。
この国の中でも比較的温暖で、暮らしやすいと言われる気候のこの地で、家族がしあわせになる家づくりを50年間造り続けてきました。
その中でも昨年2019年と今年2020年は忘れられない年となりました。
2019年には台風15号の関東直撃。そして、2020年を迎えてからは、新型コロナウイルス感染症による感染の脅威とそれにまつわる混乱です。
コロナ禍はもちろんですが、自然災害もここ数年は、台風や地震、豪雨などにより日本中が災害に見舞われていて、被災していない場所を探す方が難しいのではないでしょうか。
2000年に入ってからでも、2000年台風14号(東海豪雨)、鳥取県西部地震、芸予地震、宮城県北部地震、十勝沖地震(2003年)、2004年の台風(16号、18号、23号)、新潟県中越地震、福岡県西方沖地震、2005年台風14号、能登半島地震、新潟県中越沖地震、2008年茨城沖地震、岩手・宮城内陸地震、岩手県沿岸北部地震、駿河湾地震、東日本大震災、長野県北部地震(栄村大震災)、福島県浜通り地震、2011年台風12号、2013年台風26号、2014年8月豪雨による広島市の土砂災害、2016年熊本地震、大分県中部地震、2016年台風(7号、9号、10号、11号)及び大雨・豪雨、2018年7月豪雨、
2018年6月大阪北部地震、2018年北海道胆振東部地震、2019年8月九州北部豪雨、2019年台風15号、2019年台風19号、2020年令和2年7月豪雨、
このほかにも、有珠山や三宅島、御岳山、新燃岳などの噴火による被害や2006年と2014年の豪雪、2013年と2018年の猛暑などが自然災害として挙げられます。
こうした厳しい状況が続く中、『家』が果たす役割は極めて大きいと言わざるを得ません。
そして、改めてこの国の家づくりを振り返ると、必ずしも災害に強い家づくりが行われていないことに気づかされました。
事実、阪神淡路大震災以降、耐震強度は見直されたにも関わらず、東日本大震災が教訓とばかりに遅れていた耐震補強がようやくはじまり、
さらには国の100年住宅の推進と称して、満足できる程度のまともな強度がようやく普及しはじめたのが現状です。
平常時では、見過ごしていた事柄が、大きな災難に遭遇して初めて見えてくることもあります。
また、今回の新型コロナウイルスを通して、新しい生活様式、新しい働き方の模索が既にはじまっています。
テレワークの推進やレジャーのあり方など、克服すべきテーマは山積となっていると言えるでしょう。
これら大きな社会や環境の変化に伴い、家も変化しなければいけません。
様々な変化に対応するには、より高度に進化する必要があるのです。
少なくともこれまでの家づくりに安穏としているようでは、多様化する社会や凶暴化する災害に太刀打ちできません。
自然災害に強く、健康を増進することができる家。
ウイルスにも打ち勝てる強い免疫力を上げるには、家の性能が大切です。
さらには、30年以内に70%の確率で来ると警告される巨大地震、
こうした様々な脅威に対応できる家づくりの推進が急務であることを痛切に感じています。
2.家にできること
家本来の役割とは、そこに住む家族を幸せにすることです。
家にはそれだけの力が秘められています。
とは言うものの実際にそう聞かされても、ピンとこないのではないでしょうか。
それはきっと、しあわせは、買ったり、与えられたりするものではないことを誰しもが知っているからでしょう。
もっと言うと、しあわせは育てるものでもあるでしょう。
だからこそ、私は家の役割はそこに住むご家族をしあわせにする土台であると信じています。
なぜなら、しあわせを築くにしても、育てるにしても、そのためのベースとなるのが家だからです。
花や農作物を育てるのに土が大切なように、幸せを育てるにも、そのための土台となる環境が悪ければうまく育ちません。
築き上げるためにも、家族を病気や災害から守る家は重要な役割を果たします。
そのためには、家に用いる素材をひとつ一つ吟味し、
デザインや色彩などの要素も加味した上で、高い住宅性能(気密・断熱など)と融合させることで、しあわせを育む環境(家)となるのです。
家を建てる本来の目的は、そこに住む家族が幸せになるためだと言うことを。
そして手にした幸せを育むためにも、ドクターズホームのような家が必要であることを。