住まいと健康〜上質な空気環境〜

目次

住まい空気環境と健康

住まいで健康になれることも、健康を害することも、住まい環境と健康を結びつけて考える人は多くありません。

食事と健康、運動と健康、ストレス対策など、心のあり方と健康にまで気を使う人は多いようですが、なぜかふだん何気なく吸っている「空気の質」の大切さ、空気と呼吸を健康に結びつけて考える人は少ないようです。

本ブログでは、住まい環境においていかに空気が大切か、また空気環境にひそむリスク、そして室内空気質の改善方法など、住まいのコンサルタントが詳しく解説いたします。

人間が生きていく上で最も重要なものは空気 

生命は、この空気の中に含まれている酸素を吸入し、新陳代謝を促すことで保たれています。

自宅の空気の質で健康になることも、健康を損ねることも多くの方は知らないと思います。
人間が一生涯で吸う空気を100%とすると、なんと自宅で吸う空気は75%にもなります。その空気が汚染されていたらどうなるか……?

いくら毎日の食事や運動を大切にしていても、住まいの空気がよくなければ、本来の健康を保つのは難しくなってしまいます。

呼吸の重要性

人間の呼吸には個人差はありますが1分間に15~20回呼吸すると言われています。
高齢者は呼吸の深さやリズム、呼吸音などにも注意が必要で、安静時でも呼吸数が上昇しやすい傾向があります。

深い呼吸のメリット

・酸素の取り込み量が増え、血液中の酸素濃度が高くなり、代謝率が向上し、疲労軽減などに繋がると考えます。

・ストレスや不安が軽減される深い呼吸には、コルチゾールの分泌量が減少し、ストレスや仕事への耐性が上がるでしょう。

・正しい姿勢に改善される深い呼吸は肩こりや首のこり、背中の痛みが軽減されます。

・睡眠の質が向上する深い呼吸は、体と心をリラックスさせ入眠しやすく、深い眠りと質が向上して、体と心の修復プロセスに繋がるでしょう。

・血圧の安定に役立つ深呼吸は、血管の収縮が緩和され、心臓への負担も減り血圧のコントロールや、心血管疾患のリスクを下げてくれるでしょう。

・免疫力が強化される深呼吸は、身体や心のリラックス状態により、防御メカニズムが高まり、感染症への抵抗力や風邪などの疾患に対する免疫力が向上すると考えます。

浅い呼吸のデメリット

・自律神経のバランスが崩れる浅い呼吸は、交感神経が優位になり、副交感神経が抑制され自律神経のバランスが崩れ、睡眠障害、食欲不振や胃腸障害、血流の悪化やめまい、息切れや動悸などの症状を併発するリスクもあるでしょう。

・代謝が落ちて疲れやすくなる浅い呼吸は、体内で酸素と二酸化炭素を交換する効率の低下を招き、「だるさ」や「疲れやすい」などの症状があらわれます。

・身体のこわばり、肩こり、首のこりに繋がる浅い呼吸は、筋肉の細胞が酸素不足に陥り、酸素を補うために呼吸の数が増加して、肩や首、背中周りの筋肉に負担がかかることで起こると考えます。

・脳で酸欠が起きて集中力が低下する浅い呼吸は、仕事や勉強などの効率が低下したり、自律神経の不調にもつながり、身体と心の健康が維持できません。

・病気につながる可能性もある。
呼吸器系疾患、自律神経失調症、肝機能の低下、胃などの内臓、肋骨の下垂、呼吸に関連する筋肉のこり、背骨のゆがみ、便秘。

呼吸が浅い原因とは、住まいの空気の汚れ、大気汚染、ストレス、スマホやデスクワークと姿勢、運動不足などがあげられます。

きれいな空気環境は健康な体と心を創る

人間が口から摂取するもので、最も多いのは水でも食べ物でもなく、実は空気です。
普段、何気なく吸っている空気ですが、人間も動物も昆虫も、植物さえも空気がなければ生きていけません。

人間が生涯で一番多く体に取り入れているものが空気です。
摂取量の順番でいくと、空気、飲み物、食べ物、その他の順になります。
人間は空気がなければ5分で死に絶えます。
水がなければ約7日間しかもちません。
1週間食べることができなければ動けません。

そのすべてが重要なのは言うまでもないことですが、その質にまでは気を配られていないようです。
食に関しては、健康に直結していると感じる分、気を使う人は多いようですし、近頃は水もサーバーなどで購入する家庭が増えているようです。

けれど、一番摂取量の多い空気の質に関してはどうでしょう?
当たり前に存在する空気であるだけに、意識していないのが実情ではないでしょうか。
正直、生涯を美味しい空気の中で生活できる人は数が知れています。
現代の人は、都市生活者が多く、必然的に空気の質などは望めないとう人たちが多数派でしょう。
美味しい空気とまではいかなくとも、新鮮な空気が常に供給される空間で暮らしたいものです。
もちろん、有害化学物質や粉塵、ウイルスなどで汚染された空気など論外です。

どんなお金持ちの方でも、どんなに高度な医療を受けることができる方でも、空気と水と食べ物がなければ、人間は生命を維持することができないのです。
逆に言えば、この3つの生命維持物質を摂ることができれば、あるいは、この3つの要素を適切にすれば、人間は健康に生きられると考えます。

その空気をどこよりも多く吸っているのは自宅です。ご自身、家族の健康を守るためには、まずは家の空気環境を改善することが基礎となります。

良質な空気を吸いながら、病気を予防する健康的な体を創り上げましょう。

人間の生涯で最も多く摂取するものは自宅の空気

人間が生きている時に、1日に摂取する一番多く体にとりいれている物質は約80%以上は空気で、飲み物や食べ物は20%もありません。
そして、一生のうちで体内にいれるものの半分以上は「自宅の空気」です。自宅で吸う空気の質によっては、健康に大きく影響します。

ひとりの成人が1日に口や鼻を通して身体の中に入る物質の重量比は、空気が83%(約20㎏)、飲み物は8%(約3㎏)、食べ物は7%(約2㎏)、その他2%(皮膚などから摂取するもの)になります。

自宅の空気の質が住む人、家族の健康に大きく影響を及ぼす

その空気のうち、自宅で吸う空気と自宅以外で吸う空気の割合100%とすると、屋内90%、屋外10%です。屋内でも自宅で吸う空気は75%で、そのほかの屋内で吸う空気は25%と意外と少ないのです。

食べ物や飲み物も含めた口に入れるもの全体の重量比でみると、自宅で吸う空気は総重量の56%なのです。 私たちが一生のうちで体内に入れるものの半分以上は「自宅の空気」です。

空気と水があれば、約45日間食べなくても生きられます。
空気、食べ物、飲み物、この3つを適切に摂取すれば、健康に生きられます。

この空気がカビ、湿気臭かったり、有害化学物質の臭い、悪臭がしたら健康を害してしまいます。健康に生きるためには、自宅の空気の質にも目を向け、配慮していく必要があるでしょう。

上質な空気がなぜ必要か…?

きれいな空気を吸えば健康によく、質のよくない空気を吸えば健康を損ねます。
大気が汚染(排気ガス、PM2.5など)されている今日では、自宅の空気も当然汚れ、アレルギー、喘息などを起こす方が増えています。

しかし、自宅の空気が危険なほど汚れているとまでは、考えない方のほうが大半です。住空間の空気環境は目に見えないところでとても恐ろしいことになっています。
家の建材や生活用品から出る有害化学物質、結露などによるカビ・ダニ、室内が散らかっていることによる空気の汚れ、今や多くの家庭の空気は健康を損なうほどの危険な状態にあります。

ご自身、そして家族の健康を守るためにまずは自宅の空気環境を改善、きれいなものにすることが基礎となります。
きれいな空気を吸いながら、病気を予防する健康的な体をつくり上げましょう。
空気がきれいでなければ深呼吸ができない、呼吸が浅いと、息が切れ、集中力にかけてきます。

今もなお、不健康住宅は建てられている

2022年8月、ドクターズホームにご相談と体感宿泊にいらしたお客様の話です。

その方は30代後半の共働きであったご夫婦と、9歳、6歳、2歳のお子様たちです。
「家族も増え幸せな生活を」との願いから土地を購入し、2017年大手ハウスメーカーで住まいを建てました。
住み始めてから間もなく、常にイライラする、夜眠れない、頭が重い、目が痛い、慢性疲労などの症状が……。

病院に行き医者から受けた診断は、ご主人はシックハウス症候群。奥様はシックハウス症候群と化学物質過敏症でした。子供たちはまだ診断がつかないけれど同じような影響がでているとのことです。

家の中にいると呼吸が苦しいため、窓を開けていると近隣の人がまく除草剤や殺虫剤などの臭いが窓から入り、また頭痛がしてしまう有様。
たまらず窓を閉めた状態にすると、今度は目が沁みるように痛くなったり、子供達はいつもイライラしてキレやすくなったと言います。

奥様はこのままだと仕事復帰もできるかどうかと不安に襲われました。
子供達のことも心配で、心も体も参ってしまった状態です。

建てた時のお金は戻ってこなくても、「この家を早く売り、もう一度新たな家を建てたい」と思っているそうです。
大手ハウスメーカーだから安心、安全と思っていたものが、決してそうではなかった悲惨な例です。

体感宿泊した感想は———。
「この家にいると空気がさわやかで心地がいい。ぐっすり眠れたうえに、朝は目覚めがよく、子供達も穏やかに過ごし、癒されました。家によってこんなに違うことが体感できました」と、喜んでお帰りになりました。

家で癒やされるどころか、新築した家に病気にされてしまったという人は、悲しくも残念なことにまだまだたくさんいらっしゃるのが現状です。

「自宅の空気の質」を考えたことはありますか?

普段、何気なく吸っている「自宅の空気の質」を考えたことはありますか?

食事は大切、運動も大切、自宅の空気の質は、最も大切です。
空気は食べ物や飲み物と異なり、臓器による分解もなく、肺を通じて直接血液に取り込まれます。また、呼吸を通して入ってくる有害化学物質は解毒できません。
空気の質が健康に大きな影響を及ぼしています。

家族が幸せになるためにマイホームを建てたのに、新築してから5年後に家族全員が化学物質過敏症になってしまい、頭が重い、目が痛い、慢性疲労・・・と、家で癒されるどころか、家で病気になってしまったという方が、たくさんいらっしゃるという現状です。

家が原因で病気になってしまうことは、悲しくもまだまだあります。
見えない、気づかない 室内の空気の質も考えましょう。

また、大気汚染は深刻化しています。
花粉、ホコリだけでなく、排気ガスを始めとしてPM2.5や放射性物質など、人体に悪影響のある物質が今も世界中で止めどなく放出されています。
汚染された外気の影響を極力受けない住まいも必要です。

空気の汚れが脅かす健康リスク

国民の約60%が、「がん」「脳卒中」「心筋梗塞」といった三大生活習慣病で亡くなる日本。これほど医学が進歩しているのにもかかわらず病気は減るどころか、むしろ増え続けています。
「風邪の特効薬が開発されれば、ノーベル賞もの」とよく言われますが、この先も長らく克服が難しい病気は、あまたあるでしょう。
これら病の原因には、住まいの「空気」が強く関わっています。

屋外の空気の汚れ

自動車などの排気ガス、光化学スモッグ、浮遊粒子物質(PM2.5,黄砂、除草剤、農薬など)。

室内の空気の汚れ

カビ、ダニの糞、内装材、家具、カーテン、生活用品、埃、生活臭、たばこの煙、有害化学物質の入っている芳香剤、殺虫剤、洗剤、シャンプー、リンス、化粧品、物が多く散らかっているなど。

空気の汚れが原因で考えられる病気

空気の汚れが原因で考えられる病気をあげると、免疫力低下、アレルギー、アトピー、喘息、花粉症、シックハウス症候群、化学物質過敏症などがあります。

さらには、空気の通り道となる「気管、気管支」の疾患として、慢性気管支炎、気管支拡張症、気管支ぜんそくなどがあげられます。

もちろん、呼吸の要「肺」にも病気のリスクは存在します。肺炎、肺結核、肺気腫、間質性肺炎、肺がん、胸膜炎、気胸などです。

そして、有害化学物質による病気として「シックハウス症候群」「化学物質過敏症」があります。

これほどまでに多くの病気のリスクに、空気の質が影響しているのは事実です。

「シックハウス症候群」と「化学物質過敏症」

新築、リフォーム、リノベーションの家で体調が悪くなるのが「シックハウス症候群」です。
建材や接着剤、塗料などのホルムアルデヒドという有害化学物質に過敏に反応してしまう病気で、この化学物質過敏症の一種とされています。

化学物質過敏症は、特定の有害化学物質を体内に取り込み続けた結果、限界を超えてしまい発症する病気です。患者さんは、国内で100万人ともいわれています。
家で癒されるどころか、家が原因で病気になってしまったという方が、悲しくもまだまだ、たくさんいらっしゃるという現状です。

呼吸や皮膚から体内へ取り込まれた、有害化学物質は血液やリンパ液に溶け、子宮や脳へ運ばれます。有害化学物質は、イライラしたり怒りっぽくなったり、いきなりキレたり、いろいろな異常を引き起こす危険性が指摘され、子供への影響も心配されています。

有害化学物質を発生させる建材

※家具、芳香剤、柔軟剤、防虫剤なども有害化学物質を発生する場合があります。

体内に入った有害化学物質はどうなるか……

水や食べ物は消化器系を通って体内に取り込まれます。
胃液は強酸ですから、ほとんどの物質や細菌は溶かされてバラバラにされます。
しかし、有害化学物質は胃酸をもってしてもなかなか分解されません。それでも腸や肝臓でその多くは解毒され、さらに小便や大便の排泄を通して、かなりのものが体外にそのまま排出されていきます。

そういう機能があることで、多種多様な有害化学物質を摂取したとしても、わずかしか体内に蓄積されないようになっているのです。

恐ろしいのは、呼吸や皮膚を通じて入ってきた化学物質です。
肺に取り込まれた有害化学物質は、容易に体外に排出されません。
肺には、分解する機能はありません。

肺の機能は、血液に酸素を送り込むと同時に、血液から二酸化炭素を吸収して呼吸でそれを呼吸で排出するものです。
いったん有害化学物質が肺に取り込まれてしまうと、血液やリンパ液に入り、体中にまわることになります。

血液中に有害化学物質があると、その影響は全身に及び、脳にも影響します。
脳には「血液脳関門」というのがあり、血中に様々な物質があったとしても、それを通さない関所のような役割を果たします。
ところが、この血液脳関門も硫化水素やアンモニアには破壊されてしまいます。
硫化水素もアンモニアも、毒ガス兵器に使われているものですが、腸内で食物の分解・吸収が十分に行われていないと、硫化水素やアンモニアを発生させてしまうのです。

この血液脳関門が破壊されていると、アルミニウムなどの重金属類が脳にまで入っていきます。
本来入っては行けないはずのアルミなど重金属が「アルツハイマーの原因」と指摘されることもあります。
外や部屋の中で呼吸を通して入ってくる有害化学物質は解毒できないことを知っておきましょう。

空気環境は生命を育む

そのような機能があることで、多種多様な有害化学物質を摂取したとしても、わずかしか体内に蓄積されないようになっているのです。空気環境も私たちの腸内環境とまったく同じなのです。
家というものも私たちの腸内環境と同じように、生命を育む方向へと機能する能力を備えていなければなりません。
そのわずかな有害化学物質でも問題があることは忘れてはなりません。

カビ、ダニはシックハウス症候群やアレルギーの原因

揮発性の有機化合物(VOC)は、常温で分子構造を変え気体となる物質のことで、シックハウス症候群の原因と指摘されています。
新建材がこのガスを出すので問題になっているのですが、カビも増殖と代謝の過程において高濃度のVOCガスを発生させます。カビは条件さえ整えばどこでも繁殖するので、肉眼で見えなくても注意が必要です。

また、カビはダニの格好の餌です。カビが多ければダニも繁殖しやすくなります。ダニの糞や死骸はアレルギーの素(アレルゲン)です。
昨今の家は見た目のモダンさや清潔さにもかかわらず、カビやダニが大量発生する温床になっています。

一例として、NHKの番組で放送されたのは、一般の家の10畳ぐらいのリビングに、なんと2万4550個ものカビの胞子が測定された様子でした。
カビやダニが繁殖しやすいライフスタイルによって、VOCガスやアレルゲン物質による家の空気環境が悪化しているのです。
日頃からこまめな掃除を心がけるとともに、質の良い換気が求められます。

「家は、第二の胎内環境、第三の皮膚である」

汚れた空気は、胎児も苦しむ

お母さんのおなかの中にいる胎児は、母親の胎内で生命を育むことができます。胎内環境は絶対に安心・安全なものでなければなりません。胎児は直接呼吸しませんが、母胎からの血液を通じて、酸素や栄養を吸収しています。子宮内は、血液脳関門と同じように、体内に侵入してくる有害物質を「胎盤関門」で阻止するようにできています。

しかし、すべてではありません。ウイルスやニコチン、麻薬、ある種の薬品や重金属は通してしまうのです。そして、人が最初の菌叢分布がつくられるのは生まれたときです。お母さんのお腹の中から出てきて、「オギャー」といった瞬間、赤ちゃんは最初の呼吸で空気を吸い込みます。

このとき吸い込んだ空気の中に含まれていた細菌が、その人の腸内菌叢を形成する最初の住人になります。つまり、生まれて最初に吸い込んだ空気の質によって、腸内菌叢は左右され、3歳くらいの時の腸内菌叢が最も良い状態だと言われています。生後形成された腸内菌層は一生変わらないとされています。
それくらい空気環境というものは、人間の健康に大きな影響を及ぼします。

胎内の環境が安心・安全であることが大切なのと同じように、家もまた、そうでなければなりません。家族の生命を守り育てる安心、安全な第2の胎内環境が家というものなのです。

空気環境も私たちの腸内環境とまったく同じなのです。家というものも私たちの腸内環境と同じように、生命を育む方向へと機能する能力を備えていなければなりません。

見えない、気づかない 室内の空気の質を考える

森へ行くと元気が出るのは、樹木が本来もつ樹能が発揮され、よい空気環境をつくっているからです。
理屈など判らなくとも、森林浴の気持ちよさは体で判ります。
健全な森の自浄能力は、悪い環境を拡大させません。
家もこの森がもっているの自浄能力と同じ力をもつ必要があります。

それには、どうすればよいのでしょうか?

空気質のよい住環境をつくる

第一には、省エネ基準で定められている北海道地域以上の高気密・高断熱性能(次世代基準に準ずる)を実現させ、健康素材を用いることです。
建物の隙間が多いと、外気が無制御に出入りし、空気環境が保てません。

第二に、屋外の汚れた空気はフィルター(帯電性)を通してから入れることです。
高原のような清浄な空気だけを取り込むことは不可能ですが、帯電フィルターを通すことで汚染物質を除去できます
言うなれば外気の取り込み口に空気清浄機を取り付けるイメージです。

そして第三に、計画換気を行うことです。
人間が生活すると発生してしまう室内側の二酸化炭素や結露、臭いなどは、計画換気により屋外へ排出します。要は、家自体を呼吸させるイメージで、その肺に当たるのが換気システムです。

例えば、換気量さえ管理できていれば個別換気でもよいと喧伝する業者もあるようですが、個別換気ではショートサーキット(機械周辺の空気だけが円を描くように出入りする現象)を起こしたり空気の引っ張り合いをしたりと意味をなさないことが多々あります。

生物に肺が体のあちこちに存在しないように、家の換気も集中管理されていることが理に適っています。この換気の基本的な考え方は、「真の健康住宅」であるためのあらゆるベースとなっています。

いかに空気清浄機を稼働させても、家がスカスカでは隙間風などにより次から次に空気が出入りしてしまい効果がありません。
また、単に自然素材で建てているだけでは、空気環境をクリーンに保つことは難しいのです。
自然素材だけに頼らず、結露させずカビを防ぐことが重要です。
柱や壁、床や天井、すべての材料が健康に影響を及ぼしています。

何より調湿機能に優れた資材と建築技術により、家の「結露、カビ、ダニ、汚染物質の発生」を抑えることがポイントです。

室内の湿気は、結露やカビ、ダニ、汚染物質を発生させる最大の原因となります。
物の多い散らかった室内環境や、カビ、ダニ、害虫の糞や死骸は、アレルギー性物質として空気を確実に汚染します。
「自然素材だから安心」という思い込みでは、健康を守ることはできません。

下記をバランスよく満たすことが「真の健康住宅」の基本です。

・結露させない 遮熱・高断熱・高気密
・外気と室内空気を管理する 計画換気
・人体に配慮した 自然素材・健康素材
・調湿性能に優れた資材と適切な施工技術

きれいな空気の家をつくるには

高気密性能で有害な外気の侵入をストップ

家の気密性能をご存知ですか…?日本の次世代省エネルギー基準から10年後には気密性の観点は消えてしまいました。気密性が低ければ、室内によどんだ空気がたまります。気密性を高めることで汚染された外気にフィルターをかけることが可能で大変重要な事です。

空気の入り口から出口までコントロールできるようになり、川の流れのように、計画換気で各部屋の空気の流れをつくることができます。
この気密性は、家が健康住宅であるためのあらゆる基礎をなしています。
いかに空気清浄機を稼働させても、家がスカスカでは効果はありません。

美味しい空気の室内環境

これから家の新築、リノベーション、リフォームを計画している方にとって一番大事なことは、部屋の中で呼吸を通して入ってくる有害化学物質は解毒できないということを知っておくことです。

室内の環境ホルモンはどうでしょう。人間は呼吸しなければ生きていけませんから、どのような室内環境であっても、妊婦も胎児もその影響を受けざるを得ないのです。

床、壁、天井、畳、家具、雑貨など…、これらから発する有害科学物質は、如何ともしがたいのが現実なのです。
しかし、室内環境は変えることができるのです。環境ホルモンの発生しない、おいしい空気の吸える「健康住宅」を選択することです。

基本は、断熱等性能等級6、7(HEAT20/G2、G3)以上の高断熱、高気密性能にして健康素材を使い、計画換気をすることです。
この基本が「真の健康住宅」であるためのあらゆる基礎をなしています。

自然素材だけでなく、結露させずカビを防ぐことが重要

柱や壁、床や天井、すべての材料が健康への影響を与えています。
何より調湿機能に優れた資材と建築技術により、家の「結露、カビ、ダニ、汚染物質の発生」を抑えることがポイントです。室内の結露はダニやカビを発生させる最大の原因となり害虫の糞や死骸、カビはアレルギー性物質として家の空気を汚します。
自然素材で家を建てるだけでは、家から生まれる汚染物質を避けることはできないのです。

カビも胞子を出すときに有害化学物質を出しているのです。

有害化学物質や臭いを分解、無害化する「AIリキッド」

壁や天井・家具にスプレーするだけで、空気中の有害物質を分解・無害化するシックハウス対策です。安心安全な天然成分で空気の質を改善して高機能化させます。室内の天井や壁にコーティングすることにより、様々な効果を発揮してくれる次世代室内専用コートです。

鉱物から採取されたカルシウムやマグネシウムなどのミネラルから作られた特殊ミネラル水溶液で、安全性は高く、あらゆるデータで人体に無害であることが証明済みです。(※経口急性毒性試験済)

室内を快適な空間に保つ8つの効果

1、マイナスイオン効果
 マイナスイオンが満ち溢れているのでリラックス効果をもたらすアルファ派が高まります。

2、消臭効果
 タバコやペットなどの臭いの原因となる物質を分解・除去します。

3、抗菌・抗カビ効果
 大腸菌や黄色ブドウ球菌、カビ菌などを分解・抑制します。

4、遠赤外線効果
 AIリキッドから放射される遠赤外線が血行促進やリラックス効果をもたらします。

5、空気清浄効果
 ほこり・ハウスダストなどの室内の有害なプラスイオンを減少させます。

6、VOC分解効果
 シックハウス症候群の原因となるVOC(揮発性有機化合物)を常時分解します。

7、抗酸化効果
 6.27ミクロン波長により酸化を抑制します。

8、抗ウイルス効果
 室内のインフルエンザウイルスを不活化し、ウイルスの数を大幅に減少させます。

吸放湿性能をもつ塗材で、湿度調整、防カビ、臭い解消「オアシスプラスハイパーNEO」

優れた吸放湿性能(水分を吸ったり放出したりする機能)をもつ、屋内用塗り壁材「オアシスプラスハイパーNEO」は、屋内に塗るだけで快適な湿度を保ち、過乾燥を抑制します。結露・カビ・ダニの発生を予防するなど、強力な防菌、抗菌性能を発揮します。
主成分のメソポーラスシリカは、土や岩と同じ自然素材の無機鉱物で、いわゆる珪藻土の仲間で、環境に優しい素材です。

●心地いい湿度をキープし、エアコンの稼働率の軽減が期待できます。

●冬でも日常の中で蓄えていた湿気を放出し、風邪などのウイルス増殖を抑制します。

●洗濯物の湿気を吸収し、臭いも防ぎます。部屋干しにも効果的です。

●住んでいる人には気づきにくい、生活臭やペットの臭いも自然に解消してくれます。

「木炭の力」を活用した上質な空気環境づくり

木炭の優れた特徴である、消臭、化学物質の吸着と除去、調湿効果、通電性などを活用した新たな技術で、室内の空気をより安全で快適にしていきます。

木炭をベースにした機能性塗料「ヘルスプロテクト」を壁・天井に塗布し、「SUMICAS(スミキャス)」でマイナス電圧をかけることにより、健康に悪影響を及ぼすプラス帯電粒子(有害化学物質)を壁面に吸着・無力化し、室内をマイナス帯電粒子(健康物質)の多い空気にします。

炭を塗った壁に微弱な電気を流すことにより、5つの効果を発揮します。

1、臭いや化学物質を吸着分解する

2、免疫力をアップする

3、学習能力がアップする

4、電磁波をシールドする

5、ペット(犬)を健康にする

この5つの効果にはエビデンス(科学的根拠)も示されています。

最先端の機器や高い建築技術で高性能へ、調質機能の高い塗り壁、塗料などの材料を駆使して室内をマイナスイオン優位に保つことです。

空気のバリアフリー

現代は大気汚染が深刻化しています。
花粉、ホコリだけでなく、排気ガスを始めとしてPM2.5や放射性物質など、人体に悪影響のある物質が今も世界中で止めどなく放出されています。

最先端の機器や建築技術(高性能)、安全な素材塗り壁や塗料などの材料を駆使して結露やカビ、ダニ対策を行い、室内をマイナスイオン優位の環境保つ。思わず家の中で深呼吸をしたくなる空気。
これが「空気のバリアフリー」です。

家は第2の体内環境と第3の皮膚である

ふだん何気なく吸っている「空気の質」というものに、もっと配慮する必要があります。今、必要なのは「家は第2の胎内環境、第3の皮膚」という発想をもつことだと思います。実際に家とはそういうものです。

いくら食事に気をつけても、運動をしても、住まいの空気環境がわるければ、身体は不健康になってしまいます。住まいで呼吸する空気がいちばん多いからです。

空気は目に見えませんが、住む方の健康や快適な暮らしを支える最も身近な存在です。
住まいの空気環境は健康をつくる土台です。この空気質を上質なものにするためには、単に天然素材で住まいを建てているだけでは、その目的は達成されません。

善玉菌を育むマイナスイオン優位の空気環境

人間の身体は根本的に善玉菌で守られており、この善玉菌の働きとともに身体の機能が保たれています。
しかし近年、殺菌や抗菌に気をとられた結果、家の中から善玉菌が減り、悪玉菌が増えています。善玉菌の多い環境をつくり上げることに重要な役割を果たすのがマイナスイオンの優位となった住環境です。

マイナスイオンは、ガン細胞などの悪性細胞を破壊する「NK(ナチュラルキラー)細胞」を活性化させることが明らかになる(※)など、それ自体が積極的に体を守ることがわかっています。
が、善玉菌を増やす役割も果たしています。

(※)参考:2014年「室内気質の免疫影響に関する実験システムの構築」川崎医科大学 

快眠・快適、健康な心と体は上質な空気環境と質の高い眠りから

結露、カビ、ダニ、有害化学物質などの発生を抑制し、マイナスイオンの多い、深呼吸出来る上質な空気環境は健康の第一歩と考えます。

上質な空気環境は、快眠・快適でお肌がきれいになりアンチエイジングや、アレルギー、アトピー、喘息などの改善効果が期待されます。

睡眠中、体には特有の変化があります。例えば、成長ホルモンの分泌です。
成長ホルモンは、年齢にかかわらず人間とって大切な物質で、細胞の新陳代謝を促し、健康や美容の基となります。

また、質の高い眠りは免疫力を高め、病気になりにくい体をつくります。よい眠りは心の動きにも影響し、一晩ぐっすり眠ると明るく前向きな気持ちになれます。

出典:Tamakoshi A, et al. Sleep 2004

健康を求めるなら、体調を崩してからの治療ではなく、予防医学を実践することが大切です。
家族の生命を守り育てる、有害物質の少ない、安心、安全な上質な空気を存分に深呼吸できる住環境こそ、「ドクターズホーム」が提案している「真の健康住宅」です。

まとめ

「家は、第二の胎内環境、第三の皮膚である」、という発想をすると、家族の生命を守り育てる住まいの空気の質は、大変重要なポイントです。

ドクターズホームは、有害物質が少ない、安全な空気を思いっきり深呼吸できる住まい、「呼吸している」自然素材を多く取り入れて、現代の建築技術と高性能・風水環境科学・建築医学を組み合わせた「空気がきれいな家」をご提案します。

健康には、体調を崩してからの治療ではなく、予防医学の考え方が最も大切です。
「高い調質機能」自然素材を多く取り入れて、現代の高い建築技術(遮熱・高断熱・高気密・計画換気)と風水・建築医学を組み合わせた「空気がきれいな家」。
家族の生命を守り育てる有害物質が少ない、安心、安全な上質な空気を思いっきり深呼吸できる住環境こそ「真の健康住宅」です。

さあ、きれいな空気環境で、思い切り深呼吸できる家。それが家族を守る家。そこに住むことで、家族の円満と健康と幸せに豊かに暮らせる大きな決め手となります。

化学物質過敏症でお困りの方、住まいの健康対策をご提案いたします。
また、ドクターズホームは「上質な空気環境」のご提案もいたします。

これから土地の購入、住宅、マンションの新築、リフォーム、リノベーションをご計画の方に、ドクターズホームではより詳しくお伝えするために対面、オンラインどちらでもご相談承ります。
お気軽にお問い合わせください。

〈筆者プロフィール〉

長谷川仁龍


住まいのトータルコンサルタント
株式会社ドクターズホーム代表取締役
(一社)国際風水科学協会 副理事長
(一社)日本建築医学協会 副理事長
NPO法人日本自然素材研究開発協議会 理事
シンガポール国立大学 LKY公共政策大学院地政学プログラム修了
松永修岳大阿闍梨のもと、様々な加行を経て、伝法灌頂を授かる

東京都吉祥寺にて前の歌舞伎座を手掛けた棟梁に大工として師事
神社・仏閣・お茶室・一般住宅・RC造・鉄骨造・防音工事など、幅広く教えを乞う
23歳で仁・幸夢店を設立、建築業を開始
33歳の時余命を宣告され、真の健康住宅の必要性を感じる
高性能・風水、建築医学、最先端の知識を活用し、住む人々が財・体・心の健康を整え、豊かな人生が歩める住まい創りのプロデュースを行う

【主な著書】

『しあわせを育む風水健康と幸運を呼ぶ 家づくりの秘訣』
『しあわせになれる200年  健康エコエネルギーの家』
『家族が幸せになれるほんとうにいい家』
『100年長持ちするレンガ積みの家の秘密』
(以上、エール出版社)