健康住宅とは?住宅が健康に及ぼす影響について知ろう

健康住宅とは?住宅が健康に及ぼす影響について知ろう

家族が健康で快適に住み続けられる家として、「健康住宅」が注目を集めています。しかし、「どんな家が健康住宅なのか」「建てる際に何に気をつけるべきなのか?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

そこで今回の記事では、健康住宅とは何か、住宅が健康に及ぼす影響や、健康住宅を建てる際のポイントなども踏まえ、詳しく解説していきます。

これから健康住宅を建てたいと考えている方は、ぜひ参考になさってください。

健康住宅とは?

健康住宅とは?

健康住宅とは、暮らす人が健康でいられる家を意味します。

また、暮らす人が健康でいるためには、家自体が長持ちし、それが建つ環境にも配慮していることが重要です。そのため、健康住宅を建てるうえでは「人」「家」「環境」の3つのキーワードが重要になってきます。

それぞれにとっての健康住宅について、以下で更に詳しく確認していきましょう。

人にとっての健康住宅とは?

人にとっての健康住宅を目指すうえでは、快適な空間づくりが重要です。

たとえば、建材には無垢材や漆喰、珪藻土などの自然由来のものを使い、ホルムアルデヒドなどの有害物質が極力発生しないようにすると良いでしょう。

また、各部屋の温度・湿度を快適に保つため、断熱材の使用や、気密性を高めること、新鮮な空気を取り入れる換気システムも重要になります。

家にとっての健康住宅とは?

家にとっての健康住宅において、経年による劣化を最小限にし、長持ちする家づくりが重要です。

たとえば、内部結露やカビの発生は、建材にダメージを与えて、家の寿命を短くしてしまいます。そのため、適切な断熱材を使用したり、湿度が高くならないように換気を徹底したりすることが効果的です。

環境にとっての健康住宅とは?

人や家が健康であり続けるためには、その土台となる環境への配慮も重要です。

環境に配慮した住宅の基準としては、長期優良住宅やZEH、LCCMなどが挙げられます。

これらの環境に優しい住宅は、国や自治体によっても建設が推奨されています。そのため、税制優遇や補助金などが利用できる可能性があり、経済的負担を抑えることも期待できます。

健康住宅で防げる健康被害とは?

健康住宅で防げる健康被害とは?

健康住宅を建てることで、そこで暮らす人が健康被害を受けることを防止できます。

ここでは、健康住宅で防げる主な3つの健康被害について、詳しく説明します。

シックハウス症候群

シックハウス症候群とは、家の建材に使われる有害化学物質やカビ・ダニなどを原因とする、体調不良の総称です。

症状は原因や個人によって様々ですが、代表的なものとしては、頭痛や眩暈、倦怠感、吐き気などが挙げられます。

シックハウス症候群になるのを防ぐには、有害化学物質を極力含まない素材を使用することが重要です。また、住宅が高気密・高断熱になることで住宅内の空気がこもってシックハウス症候群になることもあるので、換気に気を配ることも求められます。

ヒートショック

ヒートショックとは、急激な温度変化によって血圧が変動し、血管や心臓に負担がかかる現象を意味します。

ヒートショックは、温度の異なる部屋を移動する際に起こりやすく、冬場の入浴時などは特に注意が必要です。また、高齢者ほど症状が重くなりやすく、最悪の場合は命にかかわります。

ヒートショックを防ぐには、部屋ごとの温度差をなくすことがポイントになります。そのため、高気密高断熱での家づくりや、計画換気などの対策が効果的です。

熱中症

熱中症とは、温度や湿度が高いところで、上手く体温調節ができないことで生じる体調不良の総称です。主な症状としては、眩暈や倦怠感、吐き気などが挙げられ、重度の場合だと意識を失うケースもあります。

熱中症と聞くと、屋外でなるイメージを持たれるかもしれませんが、屋内での熱中症も多く報告されているため注意が必要です。

屋内での熱中症を防ぐためには、熱気や湿度がこもらないよう、適切な換気をおこない、十分な空調設備を整えることが求められます。

健康住宅づくりで重視すべきポイントとは?

健康住宅づくりで重視すべきポイントとは?

ここでは、健康住宅づくりで重視すべき、5つのポイントをご紹介します。

これから健康住宅を建てようか検討している方は、ぜひ参考になさってください。

自然由来の建材を使う

健康住宅づくりでは、自然由来の建材を使うことがポイントになります。

具体的には、国産の木を使った無垢材や、漆喰、珪藻土などの建材がおすすめです。これらの建材は、化学物質をほとんど含まないため、ホルムアルデヒドなどの有害物質が発生しづらく、シックハウス症候群のリスクを最小化できます。

気密性と断熱性を高める

健康住宅づくりでは、気密性と断熱性を高めることも重要なポイントです。

気密性と断熱性が低い状態だと、空調で室内の空気を適温に整えても、外気に逃げてしまいます。その結果、夏場には熱中症のリスクが、冬場にはヒートショックのリスクが高まります。

なお、気密性と断熱性の高い健康住宅を建てれば、空調にかかるコストが最小限で済み、経済的なメリットも大きくなります。

採光・換気をしっかり計画する

健康住宅づくりでは、採光・換気をしっかり計画することもポイントになります。

住む人が健康でいるためには、日光由来の幸せホルモン「セロトニン」が重要なので、日の当たり方に注意して間取りを計画しましょう。

また、家の中に空気が滞留すると運気が悪くなりかねないため、24時間換気システムを導入するなどして、家の中に常に新鮮な空気が循環するようにしましょう。

五感に心地よい環境づくりをする

健康住宅で過ごす際、私たちは目で見て、手で触り、そして匂いを嗅ぐなどと、五感を総動員しています。そのため、五感全てにとって心地よい環境づくりが重要です。

たとえば、建材は目に優しく、手触りの心地よい自然由来のものが良いでしょう。無垢材などを使えば、木の香りや肌触り、木目などによるリラックス効果が得られます。

正しい風水の知識を用いて住環境を整える

健康住宅づくりでは、正しい風水の知識を用いて住環境を整えることもポイントになります。

風水とは、家のエネルギーの流れを整えるため、古代中国から伝わる思想体系です。玄関を明るくしたり、寝室のベッドの位置を窓から離したりなど、風水の考え方に基づいて住環境を整えれば、健康的で快適な空間に仕上がるでしょう。

まとめ

今回は、健康住宅とは何かについて、住宅が健康に及ぼす影響や、家づくりでのポイントなども踏まえ、詳しく確認してきました。

化学物質の多い家では、シックハウス症候群などのリスクが高まり、家族の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。そのため、自然由来の建材を使ったり、風水に基づいた間取りづくりをしたりして、健康的に過ごせる家づくりをすることが大切です。

今回ご紹介したことを参考にして、家族みんなが快適で幸せに過ごせる健康住宅を目指しましょう。

ドクターズホームでは、住宅建築のプロが健康住宅づくりをトータルサポートいたします。

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