築300年の古民家再生断熱リフォームで快適に暮らす

千葉県 / F様

築300年の古民家の再生と断熱リフォームをドクターズホーム加盟店の仁・幸夢店にご依頼くださった、千葉県南房総市でびわ農園を営むF様ご夫妻。リノベーションして新しい住まいに暮らしはじめて約5年が経ち、その住み心地などお話を伺いました。

F様ご夫妻のご要望は、出来るだけそのままのカタチを残したまま、高性能で心地よい空気環境で、夏涼しくて冬暖かい快適な家にしたいというものでした。

今回のリノベーションは構造面では、ジャッキアップをして水平と垂直を直し、更に長持ちするように補強。断熱面では、床下、壁、天井に断熱材セルローズファイバーを入れ、サッシは樹脂サッシにして高断熱高気密に改修しました。

「仁・幸夢店さんにお願いしてよかったなと思いました。元の建物の良さを残してもらって、梁や柱、神棚にしても、残せるものは全部残していただいたのが、ほんとに良かったなと思います。全体の統一感とか色合いとかも自然で、すごく気に入ってます」と奥様は満足いただいている様子でした。

快適な安定した温熱環境

住み心地はいかがでしょうか?

「今までの家とはもう全然違います。この建物は高断熱高気密で造ってもらっていますから、エアコンはつけっぱなしにして、室内の温度については安定していて、快適に過ごさせてもらっています。冬もやはり同じで、外がどんなに寒くても家の中は快適な状態ですね」とご主人。

以前はマンションにお住まいだったという奥様はいかがでしょうか?

「マンション暮らしのときは、冬は夜寝るときに足が冷えて、寝付けないことがあったり、踵がガサガサになってしまうことがよくあったんですけど、こちらの家に住み始めてからはそういうことが一切なくなりました。あとお風呂上がりに〝あっ寒い〞って感じることがないのが、ありがたいですね」

「足元が冷たいってこともないですね。リフォームが始まる前、着工までのひと月くらいの間、この母屋に住んでいたことがあって、その時はもう寒くて寝られなかったですね。もちろん300年前の建物だから、すき間風がすごいので、ストーブをいくら焚いても足先が冷えちゃって。それと比べると今天国ですよね」と奥様は話します。

暮らしやすく省エネな古民家再生住宅

普段は戸を開け放して、家全体をひとつの空間のようにして暮らしているといいます。

「寝室もいつも開け放しています。サーキュレーターで風を循環させてるので寒くないですね。もうどこ行っても同じ温度なのですごく助かってます。常時稼動しているエアコンは、このリビングの1台です。5月とか10月などは止めてますけど、ほとんど他の季節は20度か21度くらいで、こんなに一年中つけてても電気代はお安いなっていうのはすごいわかります」

高断熱高気密なので室温は安定し、省エネにもなるので、光熱費の節約になります。

さらに奥様は「オール電化にして、古民家だけど、今便利なものはしっかり取り入れてもらっているので、とても住みやすいですね」と暮らしやすさも実感されているようでした。

安らぎの空間

「この家がいかに居心地がよくて、気温が安定してるかっていうのはわかります。私たち農家なので、基本的に日中は外で、寒い日もあるし暑い日もあるし、炎天下で作業をしている分、家の中の温度が一定っていうのが、すごい安らぐというか、いいなと思ってます。農家だからこそ、ありがたさもより感じられるっていうのはあるかもしれません」

お友達や、お客さまが訪れたときも「なんでこの家こんなあったかいのとか、なんでこんな涼しいのとか言われることもある」といいます。

奥様は「鳥の声とか今聞こえてますけど、私は外の音がいい加減で聞こえないっていうのがよくて、大風の時とか、雷とかでも、ここでは何か守られている感じがします。なんか安心できるというか、その古くからずっと続いてきて関東大震災も乗り越えてきたお家だから、多分風ですごい揺れても壊れないだろうなと思ってます。3年前の台風(令和元年房総半島台風)の時もすごく安心感があって、結局この家はどこも壊れなかったんですよね。窓ひとつ割れず。ほんとに頑丈につくっていただいたんだなっていうのが分かりました。いつも不安なく過ごせているなって」

快適さや安心を感じていただけている様子を伺うことができました。