「幸せを育む家づくりの秘訣④」コロナウィルス感染症と家づくり
新型コロナウィルス感染症から考える家づくり
今もなお、全世界が新型コロナウイルス感染症に苦しめられています。
しかし、人類の歴史上、感染症に苦しめられたのは今回が初めてではありません。
スペイン風邪や天然痘、ペストやインフルエンザといった感染症に何度も襲われてきました。
そして、今回のコロナ騒動が終息したとしても、また次のウイルスが発生する可能性は十分にあります。
事実、新型の鳥インフルエンザがいつ人に感染し、今回の新型コロナのような騒動となるか危険視されています。
だからこそ、ウイルスに強く、住む人の免疫力を高める家づくりを行わなくてはいけません。
必要不可欠なのは、各部屋が独立して計画換気ができる上に、暑さ寒さをしのげる室内環境です。
各部屋に空気を回す全館空調では、家族の誰かが感染してしまうと、みんなが感染してしまいます。
エアコンについては、容量の小さなエアコンでも室内を一度適温にまで冷やせば、それを維持できるような気密・断熱性能が必要です。それも高い水準での性能が求められます。
そうでなければ、ウイルスなど排除できません。
逆に、適度な温度と湿度の中で生活していれば結露やカビの発生も防ぐことができ、快適かつ健康に暮らすことができます。
また、そういった温度・湿度に保たれた環境での生活は、体の免疫にもよく健康増進に寄与します。
整えられた温湿度環境は、体への負担も少なく、ストレスなども軽減されるからです。
部屋中の温度が均等に保たれるためヒートショックやコールドショックの不安も軽減されます。
イギリスのことわざに、一日一個の「リンゴは医者いらず」といいますが、
きちんとした性能を有する家に住むことはリンゴと同様に“医者いらず”であると言えます。
家族全員が、そこに居るだけで心地よく癒されて楽しい住まいづくりが重要です。
これも新型コロナの影響ですが、テレワークなどで家で過ごす時間がとても多くなりました。
そこで起きるのが家庭内でのトラブルです。
初めのうちは小さないざこざが、いつしか取り返しがつかぬほどに大きくなるケースも多いようです。
コロナ離婚、DV、子どもへの虐待など、悲しいトラブルをよく耳にします。
実は、こういった問題も家が引き起こしているケースは多いのです。
元々が、家で仕事をするようにつくられていないために、
仕事をする場所がなく、居間や寝室で仕事をすることになります。
子供たちが大きな声で走り回り、とても仕事になど集中できません。
普段であれば家にいない夫がいるために、奥様の家事も倍増します。
しかも、奥様までもがテレワークとなり主婦業と仕事とのメリハリがつけにくくなっています。
夫も妻も疲れ果て、次第にイライラしはじめ、お互いに当たり散らすようになり険悪な状況を招くのです。
また、オフィスの快適な空調に慣れ切った体には、クーラーも効きにくい家の環境は、それだけでストレスです。
二重苦、三重苦のような状態になりトラブルを引き起こすのです。
これには外観やデザイン、形、間取り、色彩など家の造り(音の問題も)そのものを変えていかなければいけません。
デザイン、形、間取り、色彩はリゾートのように。
明るく楽しそうな外観は周りの方も明るくします。
そこに居るだけで心地よく癒されて楽しい環境であれば、仕事もはかどることでしょう。
テレワークのできる独立した書斎、
家事が楽しくみんなが手伝えるキッチン、
会話が楽しく家族が円満になる間取り。
これからは、そういう造りが必要と考えます。
実際には、住まい方は人それぞれのためヒアリングとカウンセリングをして
柔軟に家族のスタイルや目的に合った家をプロデュースしていきます。
いずれにしても家にいる時間が長くなるわけですから、
出かけるよりも家にいた方が楽しい、家族が円満に暮らせる家づくりが求められるのは必然です。
しあわせに家族円満に暮らすには、住環境にさらに重きを置く必要があります。
風水、空気、デザイン、形、間取り、色彩などについて、一つ一つ吟味し、
じっくりと見つめ直した家づくり、リノベーションをすることをお薦め致します。